9月5日
この日はモルドバのキシナウから
日帰りで近郊へ出掛けます。
行き先は、
大抵の人にはモルドバ以上に
馴染みのない地名ですよね。
それもそのはずで沿ドニエストル共和国は
いわゆる未承認国家です。
モルドバの民族構成は
約8割がモルドバ人ですが、
旧ソ連の構成国家であったため
ロシア系住民も少しいます。
(Wikipediaより引用)
1990年にそのロシア系住民たちが
として独立を宣言。
当然モルドバは容認する訳はなく
1992年5月にトランスニストリア戦争へと発展。
同年7月に和平協定が結ばれ停戦中ですが
同地域はロシア系住民による
実効支配が続いています。
これだけ聞くとなんだか危険な場所に
感じられるかもしれませんが、
現在は特に問題なく
観光することができます。
キシナウの中央バスターミナルから
沿ドニエストル共和国の首都ティラスポリ行きの
マルシュルートカが出ています。
所要は約2時間。
運賃は36.5レイ(≒220円)でした。
国家として認めていないため
モルドバ側で出国審査はありませんが、
沿ドニエストル側ではきちんと
入国審査があります。
マルシュルートカはティラスポリ駅に到着。
ティラスポリに着いたらまずは両替。
というのも沿ドニエストル共和国は
未承認国家ですが
独自通貨まで発行しています。
写真に写っているのはカナダ人のLouis。
同じマルシュに乗っていて
そのまま一緒に観光することに。
ティラスポリにはちゃっかり
観光案内所も作られています。
ティラスポリのメインストリート
沿ドニエストル共和国の国旗と
ロシアの国旗。
ここの住民たちの夢は
ロシアに編入すること。
しかしながら沿ドニエストル共和国は
国連だけでなく
ロシアにも国家として承認されていません。
観光客は全然いません。
だいぶキリル文字が読めるようになった。
ソ連らしいバスが今でも走っています。
あちこちに沿ドニエストル国旗
沿ドニエストルを国家として
承認している国々の国旗
はい、どれも未承認国家ですね(笑)
レーニン像
トランスニストリア戦争のもの?
これが国名の由来となっている
ここにもレーニン
沿ドニエストルの一大酒造会社KVINT
コニャックやワインが売られています。
ちゃんとレストランもあります。
物価はモルドバより高め。
特にこれといった見どころがあるわけではない
未承認国家の沿ドニエストル共和国。
しかし独自通貨まで発行して実効支配している
場所を実際に見ることができたのは
非常に興味深かったです。
東欧の旅はまだまだ続きます。